今回は、ひよこから成鶏までの育て方に関してです。
まず、鶏の成長は大きく分けると、4段階に分けることができます。
- 幼雛(ようすう):生後1ヶ月まで
- 中雛(ちゅうすう):生後1ヶ月〜2ヶ月半まで
- 大雛(だいすう):生後2ヶ月半〜5ヶ月まで
- 成鶏(せいけい):生後5ヶ月〜
なので今回は生まれてから5ヶ月間の育成方法についてです。
目次
幼雛(ようすう)の育て方と注意点
幼雛期は育てる上で最も気を遣う時期になります。
ここで細心の注意をしておかないと、免疫力の弱い幼い雛は最悪死んでしまう可能性もあるので注意してください。
しかしこの期間をのりきれば、心配事は徐々に少なくなるので頑張りましょう。
・温度管理が大切
幼雛(ようすう)はまだ自分で体温調整が上手く出来ないので暖かい環境を整えてあげないといけません。
とくに寒さには対応できないので、ここで間違えてしまうと命を落としてしまう可能性もあるので注意が必要です。
以下が適温の目安です。そのためペット用の保温電球を使うようにしましょう。
引用:家畜改良センター岡崎牧場
- 幼雛(ようすう)の飼育期間と加温(適温)の目安
- 0~3日:33℃
- 4~7日:30℃
- 8~14日:27℃
- 15~21日:24℃
- 22日~:12~25℃
- 飼育場所の温度と幼雛(ようすう)の様子
- ちょうど良い:ゆったりと気持ちよく寝たり、遊んだりしている。
- 低い(寒い):ピーピー甲高い声で鳴く、ヒヨコが集まっている。
- 高い(暑い):つばさを広げてハァハァする。
・水飲み用の容器にも注意
水を大量にあげようと大きな容器を使うと、ヒヨコが容器にうっかり入ってしまい溺れる心配があります。なので小さいうちは小鳥用の給水器を使うようにしましょう。
また、このような形でも糞で汚れるので、1日に2回ほど綺麗に洗って水を換えるようにしましょう。
・餌のやり方
ひよこは生まれてから約50時間は体の中にある『卵黄』を吸収して生き、それがなくなってから餌を食べ始めます。
なので孵化してから大体2・3日後から餌を食べるようになります。
餌には市販の飼料、くず米・玄米、野菜クズ・草、煮干し、ミミズなどです。
幼雛のうちは固いもの大きいものは細かく砕き、柔らかくして与えるようにしましょう。
幼雛(ようすう)を飼うのに必要な物まとめ
- 容器 段ボール、衣装ケース、木箱など
- 床材 新聞紙、もみ殻、藁(わら)、木屑(木屑)など
- 給水器
- エサ入れ
- エサ 市販の飼料、くず米・玄米、野菜クズ・草、煮干し、ミミズ
- 保温電球
- サーモスタット
中雛段階では急な寒さに注意、餌も変更
生後1ヶ月〜2ヶ月半、産毛が抜け、ニワトリの姿へとどんどん変化していきます。
ある程度体力が付くので、最高気温20度くらいまで上昇する地域と季節では、屋外飼育でも昼間の保温が不要になります。
また、2羽以上で飼育する場合、気温10度を下回らなければ夜間もヒーターが不要です。
しかし、季節外れの寒さには注意しましょう。ケージを布で覆うなど寒さ対策が必要です。
また、体調不良で元気がない時、元気でも1羽のみの飼育で気温10度以下になる時はヒーターを使い、保温しましょう。
又、餌は人口飼料の場合は幼雛用から中雛用のものに変えるようにしてください。
大雛段階までくれば心配は少なくなる
生後2ヶ月半を過ぎると、大雛と呼ばれる成長段階に入っていきます。この頃にはとてもたくましい姿になっていて、小ぶりな鶏という印象になります。
この頃には、1羽の飼育でも保温が不要になります。
餌は理想としては大雛用ですが、成鶏(せいけい)用の餌でも問題ありません。
まとめ
生まれたての幼い時期は細心の注意が必要!
しかし、それをのりきり体力もついてくれば、元々鶏は耐寒性が強い動物なので心配しなくてよくなります。
そして5ヶ月がたち成鶏になると、いよいよ卵も生むようになります。
このように、鶏の成長はとても早いです。
それまでの5ヶ月間、とくに最初の1ヶ月の気配りには注意して、ひよこ育成を楽しみましょう!
コメント