管理人akiです。
自分で釣って食べる。料理も食事もより一層楽しむことができますよね。
その中でも、大自然あふれる山の中で川魚を釣るのはとても気持ちがいいものです。
そのため、渓流釣りの知識を得て、より釣りが上達できるように
今回は渓流釣りで主にターゲットになる魚の種類と特徴を紹介をしようと思います。
目次
メインのターゲット
渓流でののメインのターゲットとなっているのはイワナ、ヤマメ、アマゴの3種類です。この3種類は日本在来の渓流魚になり、全国で釣人・自然資源保護のために盛んに放流も行われています。それぞれについて、特徴をまとめます。
イワナ~生命力あふれる深山の住人~
サケ科イワナ属。
四国と九州を除く、北海道から本州の標高の高い渓流に生息する。低水温を好み、流れが緩やかな場所を好む。
ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、エゾイワナ(アメマス)、りるゴギの4種類の亜種が日本全国に地域を分けて生息している。
肉食性で小型魚や水棲昆虫、落水する虫、動物性のプランクトンを捕食する。2年魚以降の個体で、約20センチほどの大きさに成長し、数年に渡り繁殖行動を行う。産卵期は10~11月ごろ、春にふ化。自然魚の寿命は大よそ6年とされている。
日本記録として登録されている大きさは、長さ92cmの個体と、重さでは7.30キロの個体がJGFA(Japan Game Fish Association)に登録されていて、いずれも北海道で釣り上げられている。
ヤマメ~幅広く分布する渓流の女王~
サケ科タイヘイヨウサケ属。
ヤマメは「渓流の女王」とも呼ばれ、美しい流線型の魚形とパーマークと呼ばれる斑紋が特徴的。
北海道から鹿児島県まで幅広く分布する。海外ではロシア、韓国にも生息している。イワナと人気を2分する渓流釣りのターゲット。
イワナと比べて泳ぐのが得意で、瀬など速い流れに定位する傾向がある。又、イワナより少し標高の低い渓流に生息している。
イワナと同じく肉食性。産卵期は9月~11月ごろ、春にふ化。自然魚の寿命は2~3年で、産卵すると多くの魚が死んでしまう。
最大で40cm程度まで成長する。
ヤマメのうち、海に下り成長して産卵をしに戻ってくる降海型のものをサクラマスと呼ばれ、大きなもので70cm程まで成長する。
アマゴ~トレードマークは鮮やかな朱点~
サケ科タイヘイヨウサケ属。
ヤマメと亜種の関係にあり、生態もほぼ同じとされている。
ヤマメとの違いは体の横に赤い斑点があること。又、分布も東海・近畿・四国地方と狭くなっている。
降海型のものをサツキマスと呼ばれる。
その他の渓流魚
ニジマス~北アメリカが原産地の外来種~
サケ科タイヘイヨウサケ属。
全体的な体色は銀白色だが、エラから尾びれにかけて赤紫色の太い縦縞の模様がある。
北アメリカが原産地の外来種。しかし現在では全世界に分布しているので、世界中にニジマス釣りの愛好家がいる。獰猛な性格のため、釣りでも引きが強く、釣り人を楽しませるのでターゲットとして人気が高い。日本には明治の初期にやってきたとされている。病気にも強く生育環境を作りやすいことから、養殖も盛んである。
ニジマスは、サケの仲間の中では比較的暖かい水温かつ、流れが緩やかである川に生息する。河川や湖の深場・トロ場だといわれているが、天然のニジマスにはなかなか出会えない。管理釣り場や釣り堀に出かけて釣るのがメインになる。
肉食性で、水生昆虫や貝類、甲殻類、水中を流下と水面に落下してくる小昆虫、他の魚の卵や小魚などを捕食する。獲物に対してかなり貪欲なのでニジマスの卵でさえ食べてしまうことがある。
成魚の体長は一般的に約40cm前後であるが、大型のものは60〜120cmにまで成長することもある。寿命は5~6年ほど。
ブラウントラウト~ヨーロッパおよび西アジア原産の外来種~
サケ科タイセイヨウサケ属。
ヨーロッパおよび西アジア原産の外来種で、日本には1800年代後半にアメリカから持ち込まれた。日本では主に北海道、長野県に生息する。食味の良さや釣り味の良さから、今では南極を除く5大陸全てに生息し利用されている。
一方で、肉食性で甲殻類や昆虫、貝なども貪欲に捕食するが成長すると強い魚食性を示し、各国において本来の生態系に悪影響を与えているとされいる。冷たい水を好むサケの仲間の中では比較的温かい水温でも生息が可能なため、今後の日本での生息地の拡大が進み、在来種への影響が懸念されている魚種の1種である。基本的には、水のきれいな湖や河川の緩流域に生息するが、どんな環境でも適応できる能力が優れている。
体色は名前の由来にもなっており茶褐色をしている。腹部は黄色っぽい色をしていて、体側には黒点と朱赤点がある。
体長は20~50cmが中心で、最大で1m以上になる。寿命は5~8年ほど。
ブルックトラウト(カワマス)~アメリカ原産の外来種~
サケ科イワナ属。
アメリカ原産の外来種で日本名はカワマス。1902年頃にアメリカから日本の日光湯ノ湖に釣りを目的として移入された。栃木県・奥日光と本州では他に長野県・上高地(禁漁)でも自然繁殖している。また遊漁目的の養殖も盛んで、管理釣り場でも釣ることはできる。
一見するとイワナに似ているが、体側の黄色い斑と赤点、さらに背中の淡緑色の唐草模様、下部のヒレの赤みが特徴。
食性は他のトラウトと同じ。体長は最大で約50cm、寿命は7年ほど。
まとめ
渓流での釣りはサケ科の魚達を中心に狙うゲームということですね。河川では主に日本在来の種が、管理釣り場ではその他にも海外からの外来種も楽しまれています。また、移入後に自然繁殖した外来種も各地の河川によっては釣ることができるということです。
いずれにしても大自然の中で、釣って楽しく、食べて美味しい渓流の魚たち。くれぐれもルールとマナーは守って楽しんでいきたいですね。
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